日本にいた頃には、運転免許の必要性を感じず、運転免許は取らずじまいで渡米しました。
アメリカでは車がないとどこにも行けないので、免許を取り、それから10年ずっと運転していました。
そこで、日本に帰国してまず、運転免許を取ろうと思いました。
免許は身分証明書にもなるし、いつ必要になるかは分からない。
感覚を覚えているうちに取ろう、そうしよう。
お国が違えばここまでシステムが違うのね、と驚くことはたくさんありますが、運転免許もその一つ。
アメリカでは家族や友人の車で練習し、ペーパーテストと10分ほどの簡単な実技を受けておしまい。
金額も非常に安く、当時は一万円とかその辺りだった記憶が。
それに比べ、日本は長時間学校に通い、大金を払って免許を取得します。
しかし、日本には「外国免許切り替え」という物が存在し、外国の免許を持っていると、自動車学校に通わなくても試験を受ければ日本の免許に切替えられるというのです。
何と素晴らしい!これは利用しない手はない!
と言うわけで、外免切替の手続きに教習所へ出向きました。
受付は朝の8時半とかくらいから始まるんですが、一日に受け入れてもらえる人数が決まっているため激混みだという噂を信じ、6時くらいに行くと、既に行列ができていました。
筆記試験はある程度下準備していくと簡単に受かるのですが、問題は別日にある実技。
2種類のコースがあり、5分ほどの運転なのですが、事前に練習したい人は、予約を入れて教習所が手配する先生と一緒に練習します。
これが1時間8000円。最低でも2時間は練習することをすすめられたため、3時間ほど練習をして本番に臨みました。
その練習も一時間ずつしか予約が取れないため、通うのは3日に分けて…。
実技当日はたくさんの受験生がいましたが、いわゆる白人と呼ばれる人は一人もおらず、驚きました。
そこで知り合った女の子はなんとその日が7回目の試験だと!w
さぁ私の番がきて、練習で教わった通りに運転します。
試験前にコースも何度も歩いておさらいしました。
特にミスもなかったと思ったのですが、採点表は真っ赤っか。笑
何かその減点ポイントも、曲がるときにちょっと膨らみ気味だったとか、全然線もはみ出していないのに、無意味に厳しい。
噂ですが、実技の試験管は警察を定年退職した人だとか。
愛想もありません、ものすごーく冷淡。
全員の実技が終わるまで待つこと数時間、待ちに待った合格者発表。
もちろん不合格。
当日の受験者は最低でも50人ほどいましたが、その日の合格者はゼロ。
もう一度言いますが、50人受けて合格者ゼロ!
早速次回の実技予約を取ろうとすると、200人待ち!なので、2か月先しかないといわれます。
この時点ですでに練習も含めて5回免許センターに通っています。
何度やれば私は免許が取れるのだろう…。
半年後?いや、一年後?それとも一年半…
考えるとクラクラしてきました。
その後、外免切り替えをしたという人4人に話を聞きましたが、一人は10回目で合格、一人は18回目(!)、もう一人は5回目、そして2回目で合格という奇跡的な友人もいました。
色々悩んだ結果、私の中では平日に休みを取って練習と試験に通い、あと何回続くか分からないストレスの中挑戦するよりも、もう自動車学校に通う!ことにしました。
実は日本はアメリカの5州(オハイオ、バージニア、ハワイ、メリーランド、ワシントン州)と取り決めがあって、これらの州の免許からの切り替えには免除があって、筆記も実技も必要ないんです。
何が悔しいって、私…この中の2つの州の免許を一番長く保持していました。
たまたま最後にいた州がこの中に入ってなかった。
50州の中で5州だけしか優遇されていないという確率の中、その2つも持っていたのにーーー!
他にもいろんな国の免許が試験免除になるようです。 いいないいなー。
まあ今更言っても仕方ない。笑
もし日本の免許を持っていなくて、上記5州の免許をお持ちの方は、日本一時帰国の際にぜひ切替えられることをオススメします。(確実ではないですが、上記警視庁サイトによると、一時帰国でも取れるらしい!クーーッ!)
3年前の自分に教えてあげたい…。
あーサヨナラ30万円!