誰も助けには来てくれない。
誰も救いに来てはくれない。
久しぶりに目にしたこの言葉。
ここ数年にわたり、大ベストセラーのこの本の著者の言葉です。
私は離婚して帰国するまで、どこか他人頼りのところがありました。
自分の人生も、行く先も、将来も、どこかパートナー頼り、
一緒にいて何とかなればいいなと思っているところがありました。
自分で自分の人生を切り開こうとしていなかった。
自分が将来どうありたいかという目標設定も定めず、流れに任せていた。
そんなんだから、離婚AND帰国となったときのパニック具合は尋常ではありませんでした。
どうしよう、無理、ムリ!
できない!
これからどうすればいいの!
こんなはずじゃなかった!
それまで何年も一人になったことがない不安に加えて、10年も離れていた国に帰って、40代で一からやり直し。仕事もない、収入もない、特別なキャリアもない。
私の人生は終わった。
腹をくくってしっかりするべき時なのに、泣いてわめいて恐怖に押しつぶされて、生きた心地がしませんでした。
カウンセリングの先生にも、
あなたにはオプションがあるのよ。
たくさんのオプションがある。
と言われても、全く聞く耳を持たず、パニックになり、泣くばかりでした。
その頃だったか、いや、もっと後かな、この言葉を聞いたのは。
No one is going to come to help you.
No one is coming to save you.
あぁそうだ…。
私は一人なんだ。
これは自分の人生、自分で生きていかないといけないんだ。
当たり前のことなんですが、目が覚めるような衝撃で聞いたのを覚えています。
もちろんここまで来るのに、家族や友人の助け、サポートを相当借りました。
本当に恵まれていたと思います。
でもここでいう「助け」とは、そういう助けではなく、自分の人生は自分で責任をもって生きていかなければならないということ。(当たり前か…)
いい歳になって、そんなこともできていなかった。
薄々感じていたけれど、これまで他人任せの人生だったと確信することになりました。
今、一人になり、自分の人生を変えられるのは自分しかいないとやっと理解できてきました。
恐怖や不安がないと言えば噓になるけれど、でも自分で立って歩いているだけに、あの時のように強風になぎ倒されるようなことがあっても、以前よりは踏ん張れる気持ちがするのは、私の中での大きな安堵感でもあります。
人間は産まれてくるのも、死んでいくのも独り。
一人で立ち向かわなければならない。
でも逆を言えば、自分次第で何とでもなるということでもありますよね。
この本の著者デイビッドは、凄まじい逆境の中で育ったのですが、すごい精神と自己管理力、鍛錬力で海軍のエリート中のエリート、ネイビーシールまで登り詰めます。
彼の人生で学んだレッスンがたっぷり盛り込まれた一冊。
ちなみに、この本はオーディブルで聴いたのですが、本人も朗読と裏話に出演していて、ものすごいFワード連発です笑
私的には心に刺さるメッセージが沢山あり、3回は聴いたかな?
環境や境遇を言い訳にしないで努力を重ね、自分で人生を切り開く強さを学べる一冊です。
翻訳されてないのね、意外。